日本の子ども・若年層人口の推移と国際比較

1.利用するデータ

ここでは日本の子ども・若年層人口の推移のデータを見る。

年齢階級別の人口の統計としては、総務省の『国勢調査』が利用できる。

『国勢調査』は5年ごとに行われている調査であり、人口のデータについては1920年以降の5年ごとのデータを入手することができる。

『国勢調査』の統計表一覧(e-stat)

具体的に利用するデータは、「時系列データ」の中の、「年齢(5歳階級),男女別人口及び人口性比」である。

5歳ごとの年齢に区分された人口数の時系列データである。

都道府県別のデータも入手できる。

一方、国際比較に関するデータには、国連のWorld Population Prospects: The 2017 Revisionが利用できる。

データのソースについて詳しくは本記事の末尾を参照

2.日本における子ども・若年者人口の推移

上記の『国勢調査』のデータにより、0~24歳の5歳ごとの人口の推移と、特に0~14歳、0~24歳の人口の推移を見ると次のようになる。

日本の全体の人口は、2010年代から減少が始まっているが、24歳以下の若年者の人口だけで見ると、1950年代から、絶対数で見ても、割合で見ても一貫して減少傾向にあったことがわかる。

特に1980年代から減少の勢いが増している。

一方、14歳以下の人口だけで見ると、1970年代に一時的に増大したが、80年代以降には一貫して減少している。

近年では、人口に占める24歳以下人口の割合は20%強となっている。

以上のような推移には、長寿化、そして1970年代以降の日本における出生率の低下が大きく関係している。

出生率についてはこちらの記事を参照

人口の高齢化についてはこちらの記事を参照

3.子ども・若年者人口の割合の国際比較

日本では少子高齢化が急速に進行していると言われるが、子ども・若年者人口の割合は他国と比較しても特に低いのだろうか?

国連のデータによって各国における24歳以下人口の割合の推移を見ると、特に1970年代以降における若年者人口の割合の低下は主要な先進国において共通して見られる傾向であることがわかる。

平均的な寿命の伸びや、1970年代以降の出生率の低下は各国において共通に見られる傾向であり、それが若年者人口割合の低下につながっていると考えられる。

一方で、日本における長期的な若年者人口割合の低下幅は特に大きかったことがわかる。加えて、近年では主要な先進国の中でも特に若年者人口の割合が低いこともわかる。

ただし、日本だけが突出して低いわけではなく、イタリアおよびドイツにおいても若年者人口の割合は日本と近い程度に低くなっている。

イタリア、ドイツは日本に次いで高齢化率が高い国でもある。

データのソース

(1)日本の若年者人口:総務省『国勢調査』の年齢階級別人口統計
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02100104.do?tocd=00200521

・「時系列データ」の中の「年齢(5歳階級),男女別人口及び人口性比」で、5歳ごとに区分された人口数の1920年からのデータを利用できる

・国勢調査のデータは5年ごとである

(2)各国の若年者人口割合:国際連合のWorld Population Prospects
https://esa.un.org/unpd/wpp/

・”Download Center”では、各国の人口に関する様々な詳しいデータが入手できる。例えば、年齢階級別の人口構成比については”Percentage by Broad Age Groups – Both Sexes”

・”Interactive Data”では、自分の見たいデータを選択していく形で、データを表示・ダウンロードできる。

・同統計の利用の仕方については、総務省統計局の「国際連合(UN) World Population Prospects の使い方」も参考になる。

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